失敗

正月早々に失敗した。
別の場所にうつることの失敗。
思えばなんどもさまざまなことでそちらにはいきかけたのにぎりぎりでこちらに引き戻されている。
なにかまだまだ背負わないといけない業があるのだろうか。



失神するスピードははやいときいていたものの、その前に目玉がとびでそうになった。
完全な真っ暗闇の世界には本当に一瞬にしてなってしまう。この段階で無意識の生命力も失っていれば簡単にあっちにいけたんだろうなあ。



正直なところ、なんでこっちがわにいるのか自分でも非常に不思議である。
たしかに自分は成功したはずだったのに、気がつくとベッドに寝ていた。



この先、なにかを信じることができる日はやってくるのかな。
なにも信じないでこっちがわにいるのは非常に厳しいのだけど、何かを信じていると裏切られることを学んでしまった。



瞬間的な快楽とかそういうものはなにも求めていない。
むしろそれで、非常に、生き苦しいのかも。
ニセモノまがいものの中に楽しみをみつけることができれば、それでよかったんだろうな。
自分と他人を大切にした結果導き出したこたえがこういうことであったのなら、大切ってなんなんだろうとか思ってもみたり。
そう、ただ「普通」に生きていたかっただけ。
普通に人を信じて穏やかな日々をすごしたかっただけ。
特別なものもなにも、ひとつもいらなかった。